前の家は規格住宅。完全にデザインだけで決めた家。4年半住んでも飽きることなくとても気に入っていたし、家についての知識は皆無だったけど後悔ポイントは特になかった。
今回は自分なりに色々な建築士さんたちのYouTubeを観て勉強。そしたら自分がいかに無知なまま家を建てていたのかと分かった。
高性能な家ではなかったけどそれでも幸せに暮らしていたし、どんな家であれ自分が満足していればそれでいい。
とは言え知識を付けることは大切だよな。私はDIYが好きで簡単な家具を作ったりするのだけど、一から設計して物を造るのって大変(ちゃんと設計したつもりでも、実際に組み立てると絶対にどこかしらがおかしくなる)。素人のDIYと比較するもんじゃないけど家を建てるのってスゴイことなのだから、次の家は内側からきちんと知っておこうと思った。
なのに知れば知るほど何が正解なのか分からなくなって。断熱材、構造材、外壁材、換気方法、なんか防湿シートとかさ。部材一つ一つを勉強してこだわりだしたらキリがない。
そしたらもうなんか全部どうでもよくね?という気持ちになってきて。そもそも高性能な家を建てることが本来の目的じゃないよなと我に返った。
「自分が何を優先したいか」「自分が家に求めているものは何なのか」を改めて考えてみた。高性能ではなくても、シンプルでバランスが取れた質の良い家を造ることだなと。
要望書
というわけで、以下が要望書。
工務店の自社大工であること
どんな人が建てるのかは知っておきたかったから、自社大工さんがいる工務店にしようと思った。
「どのハウスメーカーに建ててもらうか」より「誰が建てるか」が大事(スレッズで建築士さんや大工さんが言っていた)。
でも素人からすると「じゃあ良い家を造ってくれる大工さんをどうやって探せばいいのか?」という感じで。どんな施工をしていれば良い家なのかもそもそも分からない。
しかも、人間が造る物なんだからきっと完璧な物なんてない。そのために現場監督とか第三者機関があったりするのだろうけど、信頼できる施工業者を探すのってホントに難しい。
気密測定を実施していること
気密測定を実施している(C値、UA値を出している)ことも条件にした。
どんなに良い断熱材を使っていても、第一種換気であっても、気密がしっかりしていないと意味がないらしい。
C値、UA値の数値にこだわるというより、そこまでやっている工務店の方が誠実で信頼できるかなと思った。
第三種換気
高気密高断熱住宅は第一種換気であることが多い?と思うけど、うちは第三種換気でもいいかなと。気密がしっかりとれていれば、第三種でも大丈夫と言っていた建築士さんがいたので。住んでみないと分からないけど、施工費やメンテナンス費、維持管理労力などのバランスを見て第三種に。
内断熱+床下断熱+天井断熱
断熱方法は内・床下・天井断熱で。私が候補にしていた工務店は基礎内断熱が標準だったけど、変更してもらうことにした。
うちの省エネ地域区分や土地環境から考えて、外張り+基礎断熱までしなくてもいいかなと。コスト的にも。
耐震等級3(許容応力度計算)、断熱等級5以上
耐震等級3であることはもちろん、許容応力度計算も絶対条件で。許容応力度計算は外注となる場合もあるようだから、要確認。
断熱等級は5以上であれば良いかなと思った。数字ばかり気にしていたらコストオーバーになるし、難しい。
パッシブデザイン
パッシブデザインを考えられる建築士さんにしたいと思った。数字も大切だけど、土地を活かした設計をしてもらえたらなと。
無垢床、外壁はガルバリウム鋼板
無垢床であることも絶対条件。この木材が良いというこだわりは特になし。
外壁は塗り壁と迷ったけど、メンテナンスやコスト面を考えてガルバに。
平屋の完全分離二世帯
左右分離の平屋二世帯希望。コストはかかるけど、仕方ない。
当初は子世帯22坪、親世帯20坪、合計42坪ぐらいで考えていた。が、予算内に収まらず結局20坪+20坪(合計40坪)になった。