要望書を書き出した後、3つの地元工務店に絞った。どの工務店も断熱性能G2、耐震等級3、標準で無垢床。
A工務店:自然素材、外張り断熱、床下換気システム(とにかく高性能住宅)
A工務店は超高性能住宅という感じ。一級建築士である社長の自邸をモデルハウスとして見学させてくれて、高気密高断熱住宅を体感できる。私は県外に住んでいて行けなかったのだが、両親は家の暖かさに感動していた。
今回候補に挙げた3つの工務店の中で一番坪単価が高かった。
70歳近い社長で、設計から現場管理まで携わっていたのもあってかなり経験豊富。住宅以外にも学校とか施設とか設計していたようで。家づくりへの想いが強く溢れていて、性能にこだわりたい人にはすごく良いなと思った。
デザインはシンプルなんだけど、使っているものが良いからか木の質感だけでおしゃれにみえる。品のある木の家という感じ。
気になる点
気になる点は基礎外断熱(床下換気システム)ということかな。私は基礎断熱ではなくて床断熱を希望していたので、ちょっとオーバースペックな感じがあった。
省エネ地域区分6とか7の県に住んでるというのもあるし、断熱はベーシックな方法でコストを抑えたい。
B工務店:バランスの良い工務店
ホームページがおしゃれで好み。なんか全体の雰囲気が好きな地元工務店。性能良し、許容応力度計算はオプションで10万。
社長は50歳ぐらいで、一級建築士。30年以上建築の道でやっていて古民家とかの建築物が好きらしい。真面目で熱くて誠実な印象。会ったことはないがブログやSNSの文章を見てそう感じた。勘がよさそうでちょっと繊細さもあるような社長で、この人に建ててもらえたらな~と思った。
ZOOM相談では営業の女性が担当してくれて、性能面の疑問にもしっかりと回答してもらえたのが安心できた。標準仕様も良かったし、バランスのとれた工務店だと思った。
気になる点
割とプランが決められている感じだった。坪単価100万~のプラン、坪単価90万~のプラン、坪単価80万~のプランというような。次に挙げるC工務店よりは自由度が少ないかなと思った。
C工務店:自由度が高く、『ものづくり』を楽しんでいる工務店
今回、依頼することに決めた工務店。デザインや質感が一番好み。
最初から社長と相談できたのが良かった。というより、家族経営の工務店だから営業はいなくて新築相談は社長が対応している。かなり時間をかけてヒアリングしてくれて、その後建築士を含めた打ち合わせに入っていく。
とにかく自由度が高いのがうちに合っているかなと思った。例えば、標準が漆喰壁なのだけど、希望すれば施主が施工することもできる。その分施工費が相当抑えられる。
第一種換気から第三種換気に変更もできるし、基礎断熱から床断熱にすることもできた。
基礎工事も自社の職人でやっているから、そこでかなりコストを削減できているらしい。
建築士さんは外注だから設計料はかかるけど、それでも電気工事とかも自社職人で対応しているからトータルでコストを抑えられている感じ。
あと、許容応力度計算に対応している建築士さんという点で安心感ある。要望に対する理解力がダントツだった。
気になる点
営業もいない小さい工務店だから、こちらから働きかける力は必要だなと思う。
あと、大手とは違ってどうしても工期はかかる。しっかり工期をとっていることは建築の世界では素晴らしいことらしい。でも施主側もそれを理解していないと、軋轢が生まれるよなと思う。
大手には大手の良さがあるし、『なにを優先したいか』。そこを忘れてはいけないなと。
おわり
家は建てて終わりではないから、長く付き合っていける工務店を選びたいとも思った。倒産リスクを考えて探すこともものすごく重要なのだけど、そんなの素人が分かるか!という感じで。
その点、大手HMであれば倒産リスクも少ないだろうし安心感があるのが良いなと思う。
まだ建ってもいないから、自分の選択が正解だったのかどうかは分からない。数ヶ月後、数年後にはどうか「この工務店で建てて良かった」と思えていますように。